シリコンとは、正式名称は「シリコーン」といい、その中でもシャンプーに使われているものは、それをオイル化した「シリコーンオイル」です。

このシリコーンオイルは、髪表面の摩擦を小さくし髪をコーティングする働きがあります。

市販のシャンプーは、ラウレス硫酸など名前に「～硫酸」とつく洗浄成分を配合した高級アルコール系のものがほとんどで、この洗浄成分は泡立ちがよく洗浄力が高いというメリットがありますが、洗浄力の高さから髪がきしんでしまうというデメリットもあります。このきしみを補うためにシリコーンオイルが配合されています。

その他にも、指通りをよく洗える上に、傷んで開いたキューティクルをコーティングする働きがあるので、ハリとコシのある艶やかな仕上がりになります。

しかし、シリコーンオイルは、[毛穴に詰まる] [毛髪をコーティングして他の有効成分の浸透を妨げる]などというよくないイメージがありますが、実はこれは大きな誤解です。

シリコーンオイルは、非常に細かい粒子で洗髪ごとに洗い流すことができ、毛穴にも詰まりません。また、有効成分の浸透も妨げません。これは、研究や実験で証明されています。

一方、ノンシリコンシャンプーには、洗浄成分に「～グルタミン酸、アラニン、タウリン、グリシン」などがつくアミノ酸系のものや、「～ベタイン」といったベタイン系の界面活性剤が使われています。このような洗浄成分は低刺激でマイルドという特徴がありますので、頭皮の乾燥が気になる方には向きますが、皮脂分泌の多い方が使うと汚れを落としきれず、頭皮の毛穴が詰まらせて、頭皮の健康を損ねてしまう原因になります。

スタート地点を知って、つまり自分が乾燥肌なのか、脂性肌なのかでシャンプーを選んでいかないと期待した効果は得られません。

こちらは、今、使用しているヘアケア剤です。

2016.11