体臭の原因
【皮膚ガス】
人は緊張による心理的ストレスが加わることで皮膚から特徴的なニオイが発生することがわかっている。これは皮膚表面から放出される気体のことで「皮膚ガス」という。
人が緊張によるストレス状態にあるとリラックスしている時と比べて、心拍数が増し交感神経が優位となり、さらにはストレスホルモンといわれるコルチゾールが唾液中で増加し、硫黄化合物のような特有のニオイが皮膚から発生する。皮膚ガスは生理的に重要な指標であり、心理的変化も捉えることができることを示すものとなっている。
皮膚ガスは体調、加齢、情動、食事などを反映して変化する。皮膚ガスの中にはアセトンなどほぼ無臭のガスもあるが、ノネナール(加齢臭)に由来するニオイのガスもあり、本人や周囲がそのニオイを感じることがある。さらに鼻だけではなく皮膚もノネナールを感知し、表皮細胞(ケラチノサイト)がダメージを受けて皮膚が薄くなることが明らかになっている。
【発病と体臭の法則】
東洋医学では、人体の組織器官と体臭は密接な関わりがあると認識されている。そのため体の臭いの異常によって組織器官の病的な変化がわかるといわれている。
自律神経系の異常があるとき・・・
獣肉のようなあぶら臭さがする。「ワキガ」特有のにおいがこれにあたる。皮膚が脂性肌に傾くこともある。
心臓機能の異常があるとき・・・
焦げ臭いにおいがする。
消化器系の異常があるとき・・・
甘く香ばしいにおいがする。糖尿病の人から放出されるが多い。
呼吸器系の異常があるとき・・・
魚のような生臭さがする。かぜで痰がたまったときに発生するにおい成分である。
内分泌系、泌尿生殖器系の異常があるとき・・・
腐ったようなにおいがする。加齢に伴い発生する皮膚ガスの原因物質である「加齢臭」がこれにあたる。
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