美容のための‟毛”のあれやこれや 其の二

前回に引き続き「毛の基本知識」について書いてみます。

毛は若々しさの象徴。東洋医学では髪はその人の生命エネルギーをあらわすといわれている。

頭髪はもちろんのこと、眉毛も睫毛も根元から立ち上がった艶のある豊かな毛はその人を生き生きと魅せてくれる。そのため人はヘアースタイルに凝り、眉毛や睫毛のメイクに時間をかける。


<毛の寿命>

1本の毛は生まれたときから、死ぬときまで同じものが成長を続けているわけではない。ある一定期間成長を続ける(成長期)と、次にはそれが止まって(休止期)、自然に脱毛してくる。それに続いて、新しい毛が生えてくる。こういった繰り返しはヘアーサイクルと呼ばれている。

★ヘアーサイクル★

毛母で細胞分裂を繰り返している(成長期)⇒成長を止め退縮していく(退行期)⇒成長を休止して毛が脱落する(休止期)


美容院で髪をカットした後、しばらくすると毛の長さが不ぞろいになってくるのは、休止期に入って伸びない毛があるからである。

人間ではひとつひとつの毛のヘアーサイクルが少しずつずれいている。このため1本1本が休止期に入る時期がまちまちなので、脱毛が目立たない。しかし動物では体の大部分の毛が同じ時期で、ヘアーサイクルを繰り返している。そのため全身の毛が同時に脱け変わる「毛変わり」が起きる。人間では「毛変わり」はない。人間の秋口の脱毛は、夏の間の汗の害と強い日光によって厚くなった角層が剥がれてフケが多くなるからである。


<毛の成長>

毛の成長期は、体の部位によって違っている。その期間が長いものほど毛は長くなる。

長毛(頭髪、ヒゲ、腋毛、陰毛、手足の毛、胸毛など)は成長期の長いものである。頭髪の成長期は3~6年の長い期間であり、体の毛のうちで最も長い。しかも女性の方が男性に比べて長い成長期をもっている。また生え際の毛の成長期は短く4~9ヵ月である。逆に成長期が短いものは短毛(眉毛、睫毛など)といわれ、睫毛の成長期は100日~150日にすぎない。


<毛の発育>

頭髪は一日に0.2~0.5mm、口髭は0.4mmずつ伸びていく。一日でも昼が夜より、季節的には春夏が秋冬より早く伸びる。毛の発育をよくするビタミンDは、日光に当たると皮膚の表面でつくられて体内に吸収されるからである。また、日光で皮膚の血液循環がよくなることにも関係している。毛を切っても伸びる速さは同じであるが、毛そのものは硬く、太くなってくる。

年齢からみると、16~24歳の女性が最も早く、65歳以上になると特に緩慢になってくる。これは毛乳頭(毛の栄養、発育を主る血管や神経があり毛が新しくつくられるところ)の働きが衰えてくるからである。


<自然脱毛と毛の再生>

自然に休止期に入った毛は、新しい毛の成長を待たずにブラッシングや洗髪すると安易に抜けることも多い。それは生理的現象であって、心配することはない。しかしそれには限度がある。1日の頭髪脱毛数は、年齢によって違っているが、20~30歳代で90本といわれ、それが50~60歳代になると、150本に増えてくる。そのため老人になると、自然に頭髪が薄くなってくる。また女性の長い毛では、脱毛数とともに、脱毛の長さが問題になってくる。脱毛の3分の2では15㎝以上の長さのものであることが普通で、それより短い毛が多いときは、脱毛数に変わりがなくても、病的な脱毛と考える必要がある。

病気で抜けた毛の再生は、自然脱毛より早く6~10週間で、無理に抜いた毛は、さらに短期間で生えてくる。

毛の成分は硬たんぱく質のケラチンである。特に牛肉、卵、鶏骨のスープなどが毛のためによいといわれている。

毛の栄養の目的は2つある。

①丈夫な毛をつくりあがること。②毛と毛乳頭の結びつきをよくして、抜け難くすること。

たんぱく質は体内に摂り入れられると動きが鈍いためビタミンやミネラルと一緒に合わせて摂取するとたんぱく質の代謝(つくり替えのこと)が高まる。

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Botanical Muse

貴方だけの綺麗のたしなみを身につけ、美的なものを楽しむことを知っている人になりましょう。

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