美容の実力 肥満
東洋医学的では、太る原因は『気・血・水』の流れが悪くなり、不規則、不摂生が重なることで、体質が弱くなって痩せられない身体になると考えられている。
『気』 身体を健やかにする働きをもつ
『血』 血液のことで全身に栄養を供給する働きをもつ
『水』 血液以外の体液で身体を潤す働きをもつ
【東洋医学で考える観察、診断法】
診断の基本は、何よりもまず自らの身体の訴えや問題点を丁寧に観察することが大切である。東洋医学では、目で見るときに顔色や体つきをみるのはもちろんであるが、それ以外に舌をみることを特に重視する。舌の状態をみることで身体の状態をしっかり把握、判断することができる。
舌をみるときには、舌の表面だけでなく、横、裏をみて、また唾液の状態をみることが重要である。
判断基準は以下になる。
①気の流れが滞っているタイプ
口が乾き、唾液がネバっとしている。本人にとっては苦く、舌は乾いて苔のようなものが表面をおおっていることが少なくない。
②血の流れが滞っているタイプ
舌の色がどす黒いというか、暗い紫色をしている。舌の裏の血管が暗く浮き出ていて目立つのも特徴である。
③水の流れが滞っているタイプ
全体に大きく、腫れぼったい舌になる。舌の両脇に歯形がついていることが多い。
【東洋医学で考える肥満】
①気太りタイプ (気の流れが滞ることによって太るタイプ)
精神的ストレスが原因で気の流れが滞って、新陳代謝が悪くなることによって太ってしまうタイプが気太りである。
別名「ストレス太り」といわれていており、がっしりした筋肉質体型で緊張しやすい働く女性に多くみられる。
気は流れが渋滞すると一カ所に充満するという特徴があるため、頭や脇、おなかなどに張ったような痛みが出たり、喉や胸がつまったような感じがあらわれる。それだけではなく、首こりや肩こりも起こりやすくなる。
たまった気を外へ発散させるために、げっぷやため息、おならなど発症してくる。
②血太りタイプ (血の流れが滞ることによって太るタイプ)
血の流れが滞ることで、老廃物が排出されず余分な脂肪となってしまうタイプが血太りである。
血行が悪い血太りタイプは、お腹や腰まわりに脂肪がついてなかなか落ちないのが特徴である。
血の流れの渋滞は、その部分が黒ずんでくる。目の下のクマが消えなかったり、知らないうちにアザができたり、シミが好発する。
血の流れが滞るとチクチクと刺すような傷みを感じ、だんだん血が固まりしこりが生じるといわれている。放っておくと子宮筋腫、卵巣嚢腫などの疾病につながる。
③水太りタイプ (水の流れが滞ることによって太るタイプ)
食べたものをうまく代謝できずに身体に水分をため込んでしまうタイプが水太りである。
日本人女性にいちばん多いぷよぴよした太り方で、体重の割に体脂肪が多く下半身太りになりやすい。
『水』は冷たく重いものであるため、身体の冷えが気になったり、重だるく感じるのが特徴である。
身体にたまった余分な水分があふれ出る、鼻水、痰、湿疹、おりもの、下痢、水様便、汗がドッと出るなどの症状があらわれる。
次に続きます。
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