美容の実力 肥満2
【体質にあわせた治法】
東洋医学では『気・血・水』の流れが滞った状態が続くと体質が弱くなって痩せられない身体になると考えられている。
『気』 身体を健やかにする働きをもつ
『血』 血液のことで全身に栄養を供給する働きをもつ
『水』 血液以外の体液で身体を潤す働きをもつ
肥満は体質タイプによって気をつける点が異なる。東洋医学の治法は日常生活を見直して、太りにくい体質をつくることを目指している。
①気太りタイプの改善点 (気の流れが滞ることによって太るタイプ)
気の流れが滞っている気太りタイプの人は、リラックスやリフレッシュでストレスを回避することが大切になる。身体をしなやかにする運動やぬるめのお湯にゆっくり入浴して精神の安定を図ったり、趣味に集中することでストレス解消するように心をがける。
感情がのびのびして陽気だと気の流れが旺盛になり、内臓の代謝が高まるといわれている。
気の滞りを取りのぞき、気の巡りを良くして新陳代謝を高める働きがある食べ物は以下になる。
●香りのいい食材
ミカン、グレープフルーツ、キウイ、ライチ、ゆず、すだち、かぼす、キンカン、レモン、セロリ、三つ葉、シソ、春菊、みょうが、ネギ、ニラ、タマネギ、ラッキョウ、ピーマン、ハーブ(ミント、ラベンダー、フェンネルなど)、ワイン
②血太りタイプの改善点 (血の流れが滞ることによって太るタイプ)
血太りの人の血液は食事からとった塩分や糖質、脂質が十分に消費されず血液中にあふれて、健やかな流れが滞った状態である。健康な血液をつくり体脂肪をつきにくくすることが決め手になる。下半身を中心にしたストレッチや運動で血行を良くして、腰を中心に冷やさないように心がけることが大切になる。
血は気によって動かされていると考えられている。血は自分自身で勝手に流れているのではなく、気の働きで全身を巡っているため、気の流れを良くすることもポイントになる。
血管を拡張して血液の循環を良くし、うっ血や内出血を取りのぞく働きがある食べ物は以下になる。
●青い食材
アジ、イワシ、サンマ、サバ、小松菜、ほうれん草、モロヘイヤ、ニラ、ネギ
●黒い食材
黒米、黒豆、黒ごま、黒砂糖、黒きくらげ、ひじき、ブルーベリー、プルーン
③水太りタイプの改善点 (水の流れが滞ることによって太るタイプ)
胃腸が弱っていると飲食からとった水分が消化吸収されずに、体内に余分な水分がどんどん溜まると考えられている。水太りは発症が緩慢で経過が長く治癒しにくいため、長期的にライフスタイルを見直す必要がある。
早めに起きて朝日を身体いっぱいに浴びることや、汗がでるぐらいの運動は胃腸の機能を活発にして水分代謝も促す働きがある。のどが渇いたときでもゆっくりと少しずつ飲むように心がけたり、空腹になる時間を確保することもポイントになる。
胃腸を元気にして水はけを良くしむくみをとる食べ物は以下になる。
●豆類
黒豆、小豆、緑豆、えだ豆、さやいんげん、えんどう豆
●雑穀類
ハトムギ、とうもろこし、大麦
●ウリ類
冬瓜、ゴーヤ、キュウリ、すいか
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