美しさのまとい方 腰痛

【女性の身体的特徴と腰痛】

腰痛は特定の病気の名称ではなく、腰・背中・お尻の感じる痛みやハリなどの不快感の総称である。また、女性が訴える不調の中で、肩こりに次いで多い愁訴である。その理由としては、女性の身体的構造の特徴やホルモン変化、女性ならではのヒール靴の使用や前かがみでの家事動作といった生活スタイルが挙げられる。


<解剖学的特徴と腰痛>

女性は、骨盤の形が妊娠・出産に適応するため男性に比べて扁平で幅広い骨盤をしていることから、歩行および立位時に腰周囲の筋肉や靭帯へ負担がかかりやすいといわれている。

また筋肉の量が男性に比べて少なく、冷えやすいという特徴もある。さらに女性特有の臓器(子宮や卵巣)に由来した炎症や腫瘍によっても腰痛は起こることがある。子宮内膜の組織が別の場所にできてしまう子宮内膜症では、月経期には剥離し出血しても体外に出すことができず、癒着や炎症を引き起こし、強い下腹部痛のみならず腰痛を伴うことがある。

また、男性に比べ尿道が短く上行感染を起こしやすい構造をしているため、発熱をともなう腎盂腎炎による腰痛も生じやすいといわれている。

<女性ホルモンと腰痛>

①エストロゲン(卵胞ホルモン)

女性は閉経するとエストロゲンが著しく減少し、骨密度が低下し背骨が骨折するリスクが高まり腰痛が起こりやすい。


②プロゲステロン(黄体ホルモン)

排卵から月経まで、あるいは妊娠中に分泌が増加する。下腹部や腰がだるい、重いといった軽い腰痛の場合はプロゲステロンの影響によって骨盤内に血液が滞りやすくなることが主な原因と考えられる。


③リラキシン

月経前、妊娠中に分泌量が増加し、出産時に赤ちゃんが狭い骨盤を少しでも楽に通れるよう骨盤の恥骨結合(左右の恥骨が軟骨により結合している部分)をはじめ、全身の靭帯をゆるめる働きをする。そのため分泌が多くなる時期は関節の動く範囲が過剰になり関節を支える筋肉や靭帯などへのストレスが大きくなるため、腰痛も起こりやすくなる。


④プロスタグランジン

月経中または出産時に分泌量が増加し、腸の蠕動運動おおび子宮の収縮が促進される。プロスタグランジンには痛みを感じやすくさせる作用もあるため、子宮内膜症などによってその分泌量が増えることで腰痛が起こりやすくなると考えらえている。


【腰痛の種類と原因】

<非特異的腰痛と特異的腰痛について>

腰痛には整形外科的、産婦人科的疾患の他、循環器科、消化器科、泌尿器科疾患など多岐にわたる原因が考えられるが、診察や画像診断で原因が特定できる「特異的腰痛」は全体の15%程度に過ぎないとされている。

その他の85%は、原因の特定が難しいものの心配する異常や病気のない、危険ではない腰痛とされる。これは「非特異的腰痛」と呼ばれ、いわゆる一般的なぎっくり腰や慢性腰痛などである。


<腰自体と脳機能の不具合が腰痛の原因>

「非特異的腰痛」には、大きく分けて腰への物理的負担が原因となって腰周りの筋肉がこっている場合と、心理社会的ストレスによって、痛みを制御する脳機能の不具合や自律神経のアンバランスにより起こる腰痛があり、両者は共存することもある。

心理的ストレスが強まるとドパミンやオピオイドという痛みを抑える脳内物質が分泌されにくくなり、痛みが起こりやすくなる。また、続発的に神経のバランスを保つセロトニンという脳内物質の分泌も低下する。そのために自律神経のバランスが崩れ、筋緊張や血流不足による腰痛をはじめ、肩こり、背中の張りなどの症状が現れやすくなる。


【原因に応じた対応策】

①腰自体の不具合

腰への物理的負担が原因となる腰痛としては、妊娠中やハイヒールを履いて立ち続けるなど、腰を反らした状態が続いた結果生じる腰痛や、逆に前かがみ・猫背姿勢で腰に負担がかかり、椎間板の中央にある髄核がずれることで起こる腰痛などがある。

腰への負担を軽減するためには、普段の姿勢や動作姿勢を見直すことがとても効果的である。審美性を兼ね備えた立位姿勢や座位姿勢を維持するためには、体幹の深部筋の強化も必要となる。


②ホルモン変化

腰が重い、だるいと感じる程度の腰痛の場合は、体を温めることで症状の緩和や改善が期待できる。しっかり湯船につかったり、体を温める食べ物を積極的に摂って血行をよくする他、ヨガやストレッチといった軽い運動を行うのも効果的である。


③脳の不具合

脳機能の不具合による腰痛は、ウォーキングなどのリズミカルな有酸素運動で脳内物質を活性化させることが有用である。運動以外にも自分の好きな心地よい音楽、アロマなどを楽しむことで脳を直接刺激し自律神経のバランスも整えるため、痛みと気分の改善に役立つ。



【東洋医学からみた腰痛】

東洋医学では腰痛は体外からの風寒湿が侵入して生じる外感性のものと、体内の気血不足(元気不足・栄養不足)や瘀血(おけつ)(血行不良)が原因になる内傷性のものとに分けられる。


身体虚弱、栄養不足の者では気血が不足し、腰背の筋肉が養われず、全身倦怠、疲労困憊して腰部の鈍痛や重だるさを訴える。腹筋や背筋が軟弱無力であったり、逆に薄い筋肉が過度に緊張していたりする。気血を補うことによって症状は軽減する。


打撲、捻挫、骨折、ぎっくり腰等の外傷性の腰痛は総じて瘀血(おけつ)である。女性は月経、妊娠、出産等により必然的に骨盤腔内に瘀血(おけつ)が生じやすく、これが腰痛の原因となる。女性に限らず男性でも外傷の後遺症、生活習慣病があると瘀血(おけつ)が腰部に停滞し、腰痛を起こす。

また慢性の腰痛はおおむね腎虚(加齢)である。


♦補気補血(気力、体力、栄養を補う)の食材・食薬

牛肉、鶏卵、穴子、ウナギ、カツオ、山芋、ニンジン、椎茸(生)、アボカド、ナツメ、クルミ、霊芝、バター、牛乳など


♦理血(滞った血液の巡りをよくする)の食材・食薬

黒米、黒豆、納豆、イワシ、サバ、サンマ、チンゲン菜、ニラ、ミョウガ、ブルーベリー、シナモン、紅花、酢、酒など


※食薬・・・食材でありながら生薬として効能をもっているもの





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