美容のための‟毛”の知識 お手当て編

前回から続いている‟毛”ネタですが、今回は毛のスキンケアについて書いてみます。

私のお教室で髪や肌トラブルでお悩みの方を診たてると、一つの共通点があります。それは「お手入れの量が少ない」ということ。皆さん自分なりの量とやり方でお手入れをしているようですが、大人世代の外見力はお手入れの量に比例します。人は年齢を重ねるときれいになる努力をしている人だけがきれいになれます。女性をイキイキと魅せる二大要素である清潔感と透明感は努力の賜物なのです。


毛は皮膚と違って死んでいるため、自分で自分を修復する力をもっていない。そのため皮膚の外に出ている毛に関しては外側からの手当て(手入れ)をして保護してやらなければ、健康で美しい毛を保つことも老化を予防することもできない。

外側からの毛のスキンケアは主に①清潔にする洗浄のスキンケア②表面を整える保湿のスキンケア③紫外線から守る遮光のスキンケア④生理活性を高める賦活のスキンケアがある。


<洗浄のスキンケア>

毛に汚れがついていると、毛が硬くなってもろくなってくる。また頭の地肌が汚れていると、フケが多くなって毛が抜けやすくなってくる。

皮膚は全体として一枚皮である。そのためその一部に汚れたところがあると、その影響が全体の皮膚に及ぶ。例えば、いかに洗顔して顔をきれいにしてしても頭にフケがたまって汚れていると、顔は脂性の肌、特にニキビや脂漏性湿疹(赤くなり、角層がガサガサして剥がれ落ちてくる湿疹)ができる。そのため入浴して全身を隅々まできれいにすることが大切である。

頭のフケは、そこの皮膚から剥がれてくる角片が主体になっている。それに汗、皮脂、さらに外から頭の地肌についた汚れが混じっている。それが、頭では頭髪が密生しているため落ちにくい。そのため、頭が汚れるたびに洗髪してきれいにすることが大切である。

頭の地肌は他の部位よりも皮脂腺が多いため、外からの汚れを吸い取りやすく細菌や真菌が繁殖しやすい。それを予防するのにシャンプーだけなく、スカルプトリートメントを取り入れるとよい。


<保湿のスキンケア>

毛が毛包のなかに生えているのは、そこに開口している脂腺からの油をその周りにつけて、毛を丈夫にするためである。つまり毛は油、特に皮脂のように乳化した油をつけてやることが、それを丈夫に保つ上には大切である。ことに、髪は乳化した油をつけておけば、毛を丈夫にし美しい弾力のあるものにすることができる。以上の点さえ丁寧に繰り返せば、何べん洗髪しても毛を傷めることはない。ここまでを技術的には洗髪というので、髪を洗い放しにしておくのが、洗髪というわけではない。


<遮光のスキンケア>

皮膚は絶えず日光に当たっている。そのために利益のあれば、害もある。

紫外線は毛の発育を良くするビタミンDを皮膚の上で生成する。また血行を促進する働きもある。その一方で強い日光は角層を厚くする。厚くなった角層は、次第に元の厚さにかえっていく。その間は、余分な角層が剥がれてフケが目立ち脱毛数が増える。この現象は特に秋口の皮膚に起こる。そのため脱毛数が増えてきたら、スカルプトリートメントを十分にしてヘアーローションまたはトニックを使うとよい。


<賦活のスキンケア>

皮膚の生理活性を高めるために様々な皮膚賦活成分がスキンケア製品に配合されている。皮膚賦活成分には細胞賦活成分、血行促進成分、育毛成分、制汗成分など多数ある。

洗浄作用があるスカルプトリートメントには賦活成分も配合されている。シャンプ前後にこれで頭の地肌をよくマッサージすると血液循環がよくなって毛の栄養をよくし、毛乳頭の働きを促して毛を抜けにくくしてくれる一方脂腺の働きも盛んになってくるので、毛に大切な油を十分与えてくれる。


<髪と体質の関係>

東洋医学では「髪は血の余り」といわれている。血とは血脈中を流れる赤い液体のことである。血の概念は、現代医学でいう血液と似ているが白血球や赤血球、血小板などの区別はない。血の作用は、全身を栄養し潤すことである。よって体内の血がスカスカの体質の人は、髪に弾力がなくパサついている。また脱毛しやすい人は血の質がよくない。現代医学でよくいわれている、「血液ドロドロ」のことである。美しい髪をつくるためには体内に上質な血が満ち溢れていて、それが巡っていることが必須である。

血は夜つくられる。そして血の解毒も夜行われる。人は頭と肉体両方、もしくはどちらかが活動していると造血、解毒作用がともに弱まる。そのため夜はリラックスして過ごすことに努め、早めに就寝する。

今使っているコンディショナーです。

#ジョンマスターオーガニック シトラス&ネロリ デタングラーコンディショナー

洗い流さないトリートメントとしても使えます。

私は、スカルプトリートメント→シャンプー→トリートメント→コンディショナー(髪に乳化した油を残す意味でしっかりと洗い流さない)→頭皮用ヘアーローション→ドライヤーの順でお手入れをしています。

そして月一回のペースで美容室へ行きプロの方にカットとトリートメントをしていただいています☺


Botanical Muse

貴方だけの綺麗のたしなみを身につけ、美的なものを楽しむことを知っている人になりましょう。

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